鹿児島フリーライターのブログ

横田ちえのブログです。

ザブザブとお湯が流れる音が心地いい!湯量豊富な「江之島温泉」

源泉かけ流しの江之島温泉


湯量豊富な温泉が好きです。

 

湯口から勢いよくドバドバと源泉が注がれている様子は、見て音を聞いているだけでとても心地よいものです。

 

鹿児島県垂水市海潟地区にある「江之島温泉」は、まさに湯量豊富な温泉。一分間に80リットルのも湧出量を誇り、湯船からは常にお湯が溢れています。

加水なし、加温なし、循環なしのアルカリ性硫黄泉は、泉質にこだわる温泉好きの間で評判のお湯です。

 

鹿児島空港からは車で約1時間半。バスは一日4便通っています。

 

江之島温泉から望む桜島

海潟温泉は、江ノ島桜島を望む景勝地

 

海潟温泉は、昭和のはじめ頃内田鹿太郎氏により採掘されました。その後開発が進み、公衆浴場や温泉下宿、旅館が建てられ一躍温泉地として発展していきました。

 

江之島と桜島を望む海辺の風光明媚な土地であることや、冬でも比較的暖かく温暖な土地であること、泉質の良さなどから人気を集め、温泉地として賑わいました。

最盛期は、霧島や指宿にも並ぶ温泉地だったと伝えられています。

 

しかし、時代の流れとともに利用者の数は急激に減っていきました。

特に、1987年大隅線全線廃止による影響は強く、多くの温泉宿や旅館が廃業していき、今は数軒の温泉施設を残すのみです。

 

そんな中、今も変わらず共同浴場としての営業を続けているのがこの江之島温泉です。今は3代目の方が湯守を務めていらっしゃいます。

 

江之島温泉外観


こちらが江之島温泉の湯小屋です。
昭和の公衆浴場と変わらない、素朴で赴きある佇まい。
小学生の頃の夏休みを彷彿とさせるような懐かしさです。

 

江之島温泉の番台

 

隣の建物に番台があるので、こちらで入浴料を支払ってから温泉に入りましょう。
入浴料は大人300円。
使用期限半年、11回分の回数券は2,500円です。

 

江之島温泉脱衣所

 

広々とした脱衣所は、掃除が行き届いており清潔です。

 

江之島温泉浴槽

 

お待ちかねの浴槽はこちら。施設は2014年にリニューアルされましたが、湯船やタイルはそのままに、お風呂の天井や脱衣所だけ新しくしています。

 

昔からの情緒を大切に残しつつ、朽ちた木材は新しくしてあります。快適に入浴できる環境が嬉しいですね。

 

江之島温泉のお湯 

二口に分かれた塩化ビニールの配管から、勢いよくドバドバと源泉が注がれています。湧出量は1分間に80リットルで、ざぶざぶ注がれる流水音が耳にやさしく響きます。

 

江之島温泉の浴槽


この湧出量を最大限に生かしてくれるのが、ほどよい浴槽の広さです。
4~5人入浴したらいっぱいになってしまう広さですが、この浴槽の大きさだからこそお湯はよどみなく入れ替わり、流れ込む源泉の新鮮さが保たれるのです。

 

源泉かけ流しの江之島温泉

 

無色透明な温泉がざぶざぶ浴槽からあふれて流れていく様子は爽快です。

 

泉質は、PH9.3の単純硫黄温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)。アルカリ性の温泉らしく皮脂を落としてくれるさっぱり感がありつつも、ナトリウムが含まれており保湿もしてくれます。
乳化作用と保湿効果のバランスがとてもいい温泉です。

 

江之島温泉浴槽のつくり


浴槽周りの床は外側に向かって傾斜しており、湯船から流れた温泉は滞ることなく端の排水溝へ流れていきます。

 

江之島温泉のシャワー


シャワーから出るお湯も源泉です。
源泉を堪能し尽くしてください。

 

江之島温泉の水風呂

 

地下水を引いた水風呂もあります。

 

海潟海岸から望む桜島

 

入浴後はあたりを散歩してみました。
江之島温泉裏手は海岸に面しており、海の向こうに雄大桜島が見えます。

 

桜島からの降灰で覆われた海潟海岸

普通の海岸とちょっと違うのは、桜島からの降灰があるため、砂浜が灰で覆われていること。
このあたりは道路も海岸も灰だらけです。
鹿児島ならではの風景ですね。

 

 

江之島温泉

住所:鹿児島県垂水市海潟541-1

TEL:0994-32-0765

アクセス:鹿児島空港から4番バスで海潟温泉。時刻表はこちら

     鹿児島空港から車で90分程度。

駐車場:あり。6-7台

営業時間:8:30~21:00

定休日:不定

料金:300円

URL:http://www.geocities.jp/enoshima_onsen/

 

ドライヤー なし 持ち込み可
シャンプー・リンス・石鹸 なし 販売あり
鍵付きロッカー なし -