鹿児島フリーライターのブログ

横田ちえのブログです。

姶良市で蕎麦を食べるなら「手打ち蕎麦 東風(こち)」

鹿児島は名水地がたくさんあるのに、お蕎麦屋さんの数はあまり多くない気がします。蕎麦店が連なる黒川温泉の蕎麦街道みたいなところもないですよね。だからおいしいお蕎麦屋さんを見つけると、すごくうれしい気持ちになります。


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今回は姶良市のお店「手打ち蕎麦 東風(こち)」を紹介します。営業時間は11:00~14:00。夜は完全予約制で営業されています。住宅街でひっそりと営業していたのでここの存在は知りませんでした。姶良市在住の方から教えてもらった、地元民おすすめの隠れ家的蕎麦の名店です。


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靴を脱いで上がる古民家風の建物。畳の上でリラックスして過ごせます。車通りの多い10号線から少し奥に入った住宅街の中にあるので、静かで落ち着いた雰囲気です。


お店のイチオシは一日限定20食の韃靼そば韃靼そばは中国やネパールなどの標高の高いエリアで栽培されており、荒れた大地でも強く生育する品種です。蕎麦特有の成分・ルチンが豊富。日本では北海道や北陸などの涼しいエリアで作られています。


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これは「あぶり鯖寿司定食」950円。プラス150円で蕎麦を韃靼そばか大盛に変更できるので、韃靼そばに変更してもらったものです。(合計1,100円)


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ほのかに緑がかったような色合いの韃靼そばは、ハーブのような爽やかな香りがして、さっぱりといただけます。


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蕎麦粉8割に対し、2割の小麦粉をつなぎに使った二八蕎麦(にはちそば)です。つるんとした喉越しが爽快。蕎麦つゆには和三盆が使われており、上品な甘みのつゆが蕎麦の味を増々引き立てています。和三盆ってなかなか高価ですよね……。それを蕎麦つゆに使ってくれるお店なんて、そうそうないんじゃないでしょうか。


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ここのご主人は和食と蕎麦両方の修行を重ねています。だから蕎麦だけでなく一緒に出てくる料理はどれもうなるおいしさ。炙り寿司は特に人気です。ガリやレモン、大葉などの薬味をたくさん添えてくれるところも丁寧でうれしいですね。


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最後に提供される蕎麦湯。蕎麦湯の中には柑橘の皮が入っています。ほのかに柑橘の爽やかな香りがして、清涼感ある蕎麦湯に。随所に心配りが行き届いています。


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店内では韃靼そば茶やかりんとう、黒糖などを販売しています。


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そばの実かりんとうがおいしいかったです。お茶うけにぜひ。


手打ち蕎麦 東風(こち)
姶良市永池町13-14
0995-71-0604
11:00~14:00、夜は完全予約制。
定休日:月曜