鹿児島フリーライターのブログ

横田ちえのブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

夢破れても筆折らず 生涯ツルを描き続けた孤高の画家・宮上松岳の絵に魅了されて

日本最大のツル飛来地である鹿児島県出水市で、ツルを描き続けた孤高の画家・宮上松岳について。絵や遺品、家族の証言を通してその姿に迫る。

周囲30キロの絶海の小さな孤島を巡る トカラ列島中之島旅行記・中編

前回の記事。 深夜のフェリー便でしかたどり着けない離島へ トカラ列島中之島旅行記・前編 - 鹿児島フリーライターのブログ 今回の旅のテーマを決めていたわけではないけれど、トカラ馬を見ることは大きな目的のひとつだった。 現在日本にいる馬は、ほとんど…

貝殻の中から聞こえてくる美しく力強く不思議な自然 古川美年生さんコレクションの魅力と取り扱い文化施設一覧

半生をかけて貝殻の収集・研究に没頭した古川美年生さんという方がいます。「東洋経済オンライン」に寄稿した記事でその生涯を追いました。 toyokeizai.net 記事の中ではあまり貝殻の紹介ができなかったので、こちらのブログで貝殻の魅力を紹介したいと思い…

海と崖の間「秘境駅」近くで 45年間営業を続けてきた竜ヶ水そば 店主小浜さんの人生ドラマ

特異なロケーションにある店が気になって仕方がない。「どうしてここに?」と思われるような変わった場所に店を構えながら、当たり前に客が出入りし、長年商売が成り立っている店がある。 そんな店のひとつが鹿児島県鹿児島市にある「竜ヶ水そば」だ。背後は…

深夜のフェリー便でしかたどり着けない離島へ トカラ列島中之島旅行記・前編

フリーライターという仕事柄、「今まで行った場所でどこが一番ですか?」とよく聞かれる。それぞれ好きなポイントがあるし、気分や目的でどこが一番かは変わるから答えるのは難しい。 でも、あえて夢中になっている場所を挙げるとすればそれは離島だと思う。…

姶良市で蕎麦を食べるなら「手打ち蕎麦 東風(こち)」

鹿児島は名水地がたくさんあるのに、お蕎麦屋さんの数はあまり多くない気がします。蕎麦店が連なる黒川温泉の蕎麦街道みたいなところもないですよね。だからおいしいお蕎麦屋さんを見つけると、すごくうれしい気持ちになります。 今回は姶良市のお店「手打ち…

地元民憩いの重富温泉 温泉水で作った「富の塩」がおすすめ

鹿児島県姶良市平松の住宅街にある重富温泉は、瓦屋根の重厚感が印象的な外観です。元々は畑から湧き出した温泉で、今から70年くらい昔には「畑の湯」と呼ばれていたのだとか。 ちょこちょこリフォームされながら施設はきれいに保たれ、現在は4代目の方がオ…

廃仏毀釈の跡に見る美 鹿児島の廃寺跡を探し歩く写真家・川田達也さん

人知れず埋もれゆく鹿児島の廃寺跡を探し歩き、撮影し続ける人がいる。 幕末から明治にかけて行われた廃仏毀釈。これにより鹿児島から寺が消滅した。 かつての古寺跡の一部は史跡や神社になっているが、ほとんどの跡地が一般の墓地となり、時代の流れで人々…

雲月農園のはなし。

鹿児島県姶良郡湧水町にある「雲月農園」のパンフレット制作で、執筆と一部撮影を担当いたしました。関係者の許可を得てその記事をこちらのブログにアップします。 ◇雲月農園のはなし。「田んぼも畑も毎日やることだらけです。でも、身体を動かして食べ物を…

【調査】屋久島は降雨量日本一だから、ダムもスゴいの? 見に行ってきた

本記事は、2018年1月18日に「ネタりか」(運営元:ヤフー株式会社)で公開された記事を転載したものです。「ネタりか」が閉鎖されたため、許可を得てこちらにアップしました。◇ こんにちは! 鹿児島ライターのちえです。 突然ですが皆さん、日本で最も雨の多…

「南薩の田舎暮らし」の金柑とたんかんのコンフィチュールを取り寄せてみました。

在宅ワークのお供に甘いものが食べたくなって「南薩の田舎暮らし」で金柑とたんかんのコンフィチュールを注文しました。 新型コロナウイルスの影響で、私は現在ほとんどの取材を停止中。ひたすら画像整理や資料整理など自宅でできることをしています。家で過…

鰻温泉に“スメ料理”を食べに行ったら、偶然「寅さん」のロケ地を見つけた話

本記事は、2017年12月14日に「ネタりか」(運営元:ヤフー株式会社)で公開された記事を転載したものです。「ネタりか」が閉鎖されたため、許可を得てこちらにアップしました。◇こんにちは、鹿児島ライターのちえです。 突然ですが皆さん、温泉蒸し料理って…

「離島の人、ジャンプ入手困難説」は本当か? 硫黄島まで行って聞いてみた

本記事は、2017年10月12日に「ネタりか」(運営元:ヤフー株式会社)で公開された記事を転載したものです。「ネタりか」が閉鎖されたため、許可を得てこちらにアップしました。◇ こんにちは、鹿児島ライターのちえです。 みなさんは、日本で一番読まれている…

物語が伝わってくるような写真の数々『鹿児島古寺巡礼』

「日本の古寺の跡は本当に美しい」これは『鹿児島古寺巡礼』のまえがきの中の一節だ。その言葉通り本の中に登場する古寺の跡は情感に満ちていて美しい。歴史に詳しくない私は、この本が出た当初は敷居が高く感じられて手に取ることがなかった。けれども著者…